健全なる精神は健全なる身体に宿る??

ユウェナリスの著作『風刺詩集』に登場する一節。

家でゲームばかりしていたら「外で遊べー!」ってよく父に言われましたっけ。

「体を鍛えれば精神も強く正しくなる」

って意味だと思っていましたが、

実は「そうだったらいいのに…」という願いを書いたそう。

つまり実際には逆の場合もあって、その状況を憂いているそうです笑

いやオヤジ、間違っとるやん

 

とはいえ、不健康な肉体に健全な精神は宿っている例って実際少ないような。

だって怠惰な生活を送るニートが大谷選手のような精神を手に入れられる気がしないですもん。

 

先日中途採用33歳の新人君が研修にやってきました。

所属は営業。

すでに1ヵ月の基礎研修は終えたそう。

最初からオドオドしてる感じがあって不安は感じつつ、

「ま、社会を舐めてる輩よりは100倍良いか」と思っていたんですが…

 

研修3日目。

朝礼が始まっても姿が見えず。電話もつながらないし。

この時点で初めて所属先の営業部から

「実は彼は不眠症で睡眠薬を服用しているんです」って聞きまして。

え…?。。。死んでるかも?

という事で別の人間が急遽彼の家へ訪問。

結果。

 

生きてました。

前の晩、眠れずに薬を追加で投入した結果らしい。

 

薬の影響で呂律が回っていなかったそうですが

体調が戻ったら出社する様に伝えたとのこと。

 

3時間後、病院から電話。

「○○さんを迎えに来ていただけますか?」

・・・

・・・

え?

 

どうやら出社しようとしたものの、途中で力尽きて

道端で倒れているところを救急車で運ばれて…

今も薬が効いて真っすぐ歩けないらしい。

いや、どんだけ飲んどんねん。

 

詳しく聞けば前の研修でも遅刻しまくり。この1ヵ月で遅刻は4回目。

もうね。ここまできたら、何で採用したん??ってレベル。

 

翌日、私から説教をすることになったんですが…

 

新人「聞いていた仕事内容と違う」

君は研修中なんですよ。

自分の売る製品がどんな風に作られているか知る必要があるし、

工場とのパイプをしっかり作っていれば後々それが役に立つし。

 

「薬の事は最初に言っていた」

不眠症は薬でコントロールしてるって話でしょ。

君まったく制御できてないやん…

 

「自分は頑張っている」

厳しい言い方だけど、仕事は頑張ってるかどうかは関係ないよ。

何をアウトプットするか。今の状況を脱却するプランは提示できる?

いや、考えてるって…

考えてるだけなら、何もないのと一緒。

あと頑張ってるとか自分で言わない方が良いよ。ハードル上がるから。

いやいや。

甘すぎません?

心は永遠の10代か。

 

で私から助言。

「まず筋トレしよう。身体が強くなれば心も強くなるから」

「この研修中に生活のリズムを取り戻そうね」

って。

高校生と話してるみたい。

結局所属先上長の

「もう遅刻しないと約束してほしい」

とのお願いを

「ちょっと約束できませんね」

と返したらしい新人君。

 

おいマジか。

 

 

あと1ヵ月の研修を無事乗り越えられるのか…

不安しかありません。

ユウェナリスさん、力を貸してください。